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にじいろ。

第26章 輝かしい未来へ。

〜 雅紀Side 〜



雅紀「はぁ…」


プリントをじっと見つめながら
大きくため息をついた。


潤「それ、まだ提出してなかったのか?」

雅紀「うん…
潤は? やっぱり進学?」

潤「だな。
親父の会社継がなきゃだろうしさ
商学部か経済学部か
受かりゃどこだっていいんだけどさ」


そんなこと言っても
潤は頭もいいし
きっと偏差値の高いとこに行けるんだろうな。
商学部か経済学部かぁ…

翔ちゃんは医学部だし
みんなちゃんと将来のこと考えてんだな。


潤「なんかやりたい事とかねーの?」


やりたいことね…
なんかあるかな?
俺は将来、どうなりたいんだろう?


潤「髭生やした社長か?」

雅紀「それは中学ん時の将来の夢だってば!」


潤「おっ。大人になったねぇ、雅紀くん」

雅紀「ちょっと、潤! 俺のことバカにしてる?!」

潤「冗談だって(笑)
まぁさ、よく考えてみろよ。
ニノにも相談してみれば?」


かずに、相談…?
キョトン、としていると
だって離れたくないんだろ?と
当たり前に言われた。


雅紀「そっ…そんなこと言って、潤の方はどうなんだよ?
斗真に相談したの?」

潤「相談つーか…
いづれ会社継ぐと思うって話はしてあるよ。
進路希望調査書も斗真に見せたしね」


雅紀「そう…なんだ…」



俺は、この手の話をかずとは一切してない。




雅紀「俺も…かずにちゃんと話さなきゃな。」

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