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にじいろ。

第26章 輝かしい未来へ。

やりたいことが全くないのかと聞かれれば
そんなこともないけど
まだ漠然としてて
はっきりしたビジョンは見えてこない。


亡くなった千葉のじーちゃんのような
腕の良い料理人になれたらなぁ、とか
動物が好きだから
そっち関係もいいなぁ、とか
ホントそれくらい。

バスケを続けてればもっと違う夢もあったのかもしれないけど
それも断念したし。


かずは…
かずは、将来の夢とかあるのかな…?




進学ともなればお金もかかるし
母ちゃんに無駄なお金をかけさせるわけにはいかない。

2月末の三者面談までに
なんとか方向性を見出さなきゃ。



潤「まー? おーい。 まーー?」

雅紀「へっ?!」

潤「お前、また自分だけの世界に入り込んでた?
一気に考え過ぎんなよ。な?」


雅紀「わかってるけどさ…」



今まで避けてきたぶん
考え始めるとどんどん深みに嵌っていく。




俺の人生という名の道は
どの未来に繋がってるんだろう…?

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