にじいろ。
第26章 輝かしい未来へ。
男「お前の一番の目的は金じゃない。
それは今も昔もそうだろ?」
…その通りだ。
的確すぎて何も言えなかった。
男「金じゃないならなんだ。
昔のお前は愛を乞うような目で男を誘ってた。
愛情に飢えてたからだろ?
それが今は単に自暴自棄になってるだけだ。
何があったかは知らんが
簡単に安売りするな。」
和也「…」
図星だった。
目が違う、って
そんなのわかんねーよ…
男「どうしても俺に抱かれたい、っていうなら
応えてやってもいいけど?」
和也「…っ、」
男は
『冗談だ』
とまた笑った。
気付いたら眠ってしまっていた。
目が覚めた時にはもう
そこに男の姿はなかった。
『精算ヨロシク。』
そう書かれたメモ書きと一万円札が
テーブルの上に残されていた。
俺は新宿の街を後にした。
あの人に声をかけられなかったら
今頃俺はどうなっていたんだろう。
切りっぱなしだったスマホの電源を入れる。
まーくんから何度も着信が入っていた。
…ごめん、俺……。
ジーンズのポケットに捩じ込まれたままの5万円を握りしめた。
それは今も昔もそうだろ?」
…その通りだ。
的確すぎて何も言えなかった。
男「金じゃないならなんだ。
昔のお前は愛を乞うような目で男を誘ってた。
愛情に飢えてたからだろ?
それが今は単に自暴自棄になってるだけだ。
何があったかは知らんが
簡単に安売りするな。」
和也「…」
図星だった。
目が違う、って
そんなのわかんねーよ…
男「どうしても俺に抱かれたい、っていうなら
応えてやってもいいけど?」
和也「…っ、」
男は
『冗談だ』
とまた笑った。
気付いたら眠ってしまっていた。
目が覚めた時にはもう
そこに男の姿はなかった。
『精算ヨロシク。』
そう書かれたメモ書きと一万円札が
テーブルの上に残されていた。
俺は新宿の街を後にした。
あの人に声をかけられなかったら
今頃俺はどうなっていたんだろう。
切りっぱなしだったスマホの電源を入れる。
まーくんから何度も着信が入っていた。
…ごめん、俺……。
ジーンズのポケットに捩じ込まれたままの5万円を握りしめた。