にじいろ。
第28章 生きることの意味、死ぬことの答え。
深夜
電話が鳴ったんだ
病院からだった
俺はタクシーに乗りこんだ。
『もっと飛ばしてください』なんて
こんな台詞、ドラマの中だけだよ
リアルでこんなこと言う人いる?って
馬鹿にしたことがあったっけな
あのドラマの脚本書いた人
ごめんなさい
やっぱ、言うわ
この状況なら、言うよ。
タクシーの中で
小園さんに電話をかけた。
指が、震えていた。
雅紀「母ちゃんが…」
そこまで言うと
小園『すぐ病院向かうから!』
そう言って電話を切ろうとした。
雅紀「待って、小園さん!
かずに…和也に電話して
母のこと伝えてもらえませんか。
俺がしても出ないと思うから…」
病室に駆け込むと
ナースの人たちがバタバタとしていて
救命措置っていうのか
母ちゃんを助けようと
必死になってくれていた
ナース「相葉さん! 聞こえますか!
息子さんが来てくれましたよ!」
目も 口元も
一ミリも動かない
『母ちゃん…!』
何度呼んでもその声は
母ちゃんの耳に届くことはなかった
電話が鳴ったんだ
病院からだった
俺はタクシーに乗りこんだ。
『もっと飛ばしてください』なんて
こんな台詞、ドラマの中だけだよ
リアルでこんなこと言う人いる?って
馬鹿にしたことがあったっけな
あのドラマの脚本書いた人
ごめんなさい
やっぱ、言うわ
この状況なら、言うよ。
タクシーの中で
小園さんに電話をかけた。
指が、震えていた。
雅紀「母ちゃんが…」
そこまで言うと
小園『すぐ病院向かうから!』
そう言って電話を切ろうとした。
雅紀「待って、小園さん!
かずに…和也に電話して
母のこと伝えてもらえませんか。
俺がしても出ないと思うから…」
病室に駆け込むと
ナースの人たちがバタバタとしていて
救命措置っていうのか
母ちゃんを助けようと
必死になってくれていた
ナース「相葉さん! 聞こえますか!
息子さんが来てくれましたよ!」
目も 口元も
一ミリも動かない
『母ちゃん…!』
何度呼んでもその声は
母ちゃんの耳に届くことはなかった