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にじいろ。

第28章 生きることの意味、死ぬことの答え。

ピッ ピッ
という無機質な機械音

その音の間隔が
広くなっていく。



雅紀「母ちゃん! 母ちゃん!!」


折れそうに細くなった手を握りしめた。












『ピ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ……』















この世から
一つの生命が消えたことを表す音だけが
真っ白な病室の中に冷たく響いた。

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