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にじいろ。

第29章 決意の朝に。

和也「今すぐ欲しいっ…雅紀…」

雅紀「俺の何が欲しいの…?」


まーくんの指先が
ワイシャツ越しに胸の突起を弾く。


和也「ぁっ…」


雅紀「ほら、言ってよ…」


俺のネクタイをスルリと解き
ワイシャツのボタンを外し始めた。



和也「まーくんの…愛が欲しいよ…」



雅紀「あげるよ。
いくらでもあげる。」



ベルトに手をかけて
ズボンと下着を剥ぎ取ると
脚を大きく持ち上げた。


雅紀「見える?かず。」

和也「ん…」


雅紀「慣らさなくていいの…?」

和也「いい…」


久しぶりの行為に
解さずいきなり、なんて
下手したら裂けるかもしれない。
そうならなかったにせよ
苦しいのは間違いない。

だけど
敢えてそうしたかった。



雅紀「いくよ? ごめんっ…!」


和也「うぁぁっ…!!」


内蔵をえぐられるような
焼けるような感覚。


額に冷や汗が滲む。


忘れちゃいけない、苦しみ。

愛してるのに向き合わず
逃げてきた、罰だ。

雅紀「かず…?」



和也「はぁっ…はぁっ……
こっ…このままっ……もっ…と…奥、まで…ね…?」

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