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にじいろ。

第4章 秘密。

〜 雅紀Side 〜



『好きだよ、かず』

『かず…』

『かず…』


どれだけ名前を呼べば
どれだけキスをすれば

俺がお前を好きだって証明できる?




『まーくん…』

『まー…くん…』

『俺も…まーくんのことが好きだよ……』


かずの甘い声に理性がぶっ飛んで
お前の全部が愛おしくて
その吐息をいつまでも聞いていたくて


だけど
今はただ抱きしめるのが精一杯で

抱きしめることでしか
伝えることが出来ない



かずは俺に何を望んでるの?

何が欲しいの?

どこを埋めればいいの?



かずの瞳が俺を見つめる度

唇に触れる度

甘い吐息が聞こえる度に






俺の身体が温度を高めていく…

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