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にじいろ。

第4章 秘密。

登校する俺を
かずが玄関まで見送りに来た

和也「俺、今日帰り遅くなると思うんだ
夕飯も食べて帰るから…
おばさんには置き手紙しておくよ」

雅紀「何か、用事?」

和也「あー、うん。ちょっと」



そっか…

なんか様子がおかしいよ、かず
さっきの電話からだよね?

電話の主は誰なの?

『もう会えない』って…
しかも敬語で



和也「行ってらっしゃい、まーくん」

雅紀「うん。じゃあ…行って来ます」





モヤモヤするよ
かずは俺に何を隠してるの?
俺には言えないことなの?

そんなに信用ないのかなぁ、俺…



俺はかずの何なんだろう

俺はかずのことが好きで
かずは俺のことが好きで
それをやっと伝え合えたばかりなのに

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