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にじいろ。

第5章 傷痕と嫉妬の狭間で。

和也「ねぇ、聞いてる?」

雅紀「えっ?」


和也「ほらぁ、やっぱり聞いてない」

雅紀「ごめん…」



考え事をしてるのか何なのか
まーくんに話しかけても聞いてないことが多くなった


雅紀「風呂上がりはポーッとしちゃってダメだね」

風呂上がりじゃなくてもそんな感じなクセに



雅紀「温まると眠くなっちゃうんだよね」

…全然寝れてないクセに。
夜中に起きてるの、知ってるんだよ?



まーくんをこんなにさせてるのは
紛れもなく俺のせいなんだよね



和也「ねぇ」

ベッドに寄りかかって
足を投げ出してるまーくんに跨がった


雅紀「何?」

顔色一つ変えないんだね



和也「最近まーくんからキスしてくんないね?」

雅紀「…そう?そんなことないでしょ」

和也「そんなことあるよ」

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