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0時の鐘が鳴る前に

第3章 キラキラ、ふわふわ

「彼氏がいるってことになってから、友達にいろいろ聞かれて…体験したことないから、

上手く誤魔化すのが大変で…で、でも、ただでさえ協力して頂いてるのに、

休日まで彼氏役としてデートなんて、すみません、やっぱり忘れてくだ…」

「いいよ」

断られるのが怖くて喋り続けていた私は、彼の優しい声に目を見張る。

「えっ…」

「何、自分から誘っといて驚いてんの?」

ふわっと笑った彼は、声と同じくらい優しい顔をしていて……

「それに、そんなに申し訳ないとか思わなくていいよ。彼氏役引き受けたの俺だし。」

………っ!///

顔も良くて性格も良いとか、そんな人この世にいないと思ってた。

信じられないものを見た気持ちで、私も満面の笑みを返していた。

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