涙色*遠恋
第2章 『彼の居る場所』
「……じゃあマスター!……
俺ら帰るね♪」
「……ああ……涼また来いよ♪」
「ああ、勿論♪」
「そっちのお姉ちゃんもまた来てな!
って言っても東京なんだってな~」
「……あ、はい……
あ、涼話した?」
「……うん♪……」
「……でも……
いつか絶対に来たいです!
マスターの唐揚げほんとに凄く、
美味しかったです♪
ご馳走様でした!」
「マスター幾ら?」
「ああ、涼私も払うわよ?」
「結奈、俺が誘ったんだから、
ご馳走するよ♪」
「……でも……
涼のボトルまで飲んじゃったし。」
「……いいの!……
カッコ付けさせてよ♪」
「……涼……
ほんとにいいの?……」
「……勿論♪……」
「……涼……有難う。
ご馳走様♪」
「……あ、じゃあマスター?……」
「……ほいよ……6800円なり♪」
「マスター、ご馳走様♪」
「……じゃあ……マスター。
お元気で。ご馳走様でした♪」
「おやすみ~マスター♪」
「気を付けてなー!」
「はい!有難うございます。」
私達が帰ろうとしたら、
「……あれ、涼……
もう帰るんか?」
「……ああ、またな♪……」
「……俺……
綺麗なお姉さんと話したかったな~♪」
「……だあめ!……」
涼が軽く友達の頭を叩いた。
すると当然のようにギャル達が、
「……ええっ!……
涼~!もう帰っちゃうの~?」
「……わりーな……
また来るよ♪」
そして私達はこの騒ぎの中を、
後にした。