涙色*遠恋
第2章 『彼の居る場所』
『……結奈……
嘘じゃ無いよね?
ほんとに俺を好き?……』
『涼こそ私の事……
からかったりはして無い?……』
『……結奈……
信じてよ……
俺は嘘でこんな事言わないよ……』
『……涼……
嬉しい!好きよ!』
『……結奈……
俺も嬉しい……
夢見てるみたいだよ……』
『……それは……
私のセリフよ!
涼みたいな素敵な人……』
『……結奈こそ……すげー綺麗だから、
俺絶対振られると思った!』
『……涼……
有り難とう……
貴方みたいな素敵な人の彼女が私で、
ほんとにいいの?』
『……結奈が……
いいんだ……
結奈しか見えないよ……』
『……あ、涼……
私も涼だけよ……』
『……ほんと……
嬉しいよ……
俺のマンションで、いいんだよね?』
『……ええ……
涼と離れたく無いわ……』
『……俺も……
出来る事ならもう……
結奈を離したく無いよ……』
『……涼……』
そう言うと涼は私の手を握り、
車を再び走らせた。
……そして……
やがて30分程で、
車は涼のマンションに着いた……
『……結奈……
お疲れ様、着いたよ♪』
『……涼も……
お疲れ様……
綺麗なマンションねえ~♪』
『……そうかな……サンキュー♪
まあ部屋は散らかってるけど……』
『……ふふ……』
『……結奈……
上がって♪』
『……ええ……
お邪魔します♪』
『……どうぞ……
結奈~
コーヒーと紅茶とどっちがいい?』
『……そうね……
コーヒーがいいわ。涼何も構わないでね?』
『……大丈夫♪……座っててね♪』
『……涼……
有り難とう♪』
……涼の部屋は……グレーと紫で、
統一されていて、
落ち着いた感じの部屋だった。
『……結奈♪……
はい、コーヒー♪』
『……涼……
有り難とう♪広くて綺麗で、
落ち着いた部屋ね~♪』
『……そうかな……
思ったより片ずいてて良かったあ~』