涙色*遠恋
第2章 『彼の居る場所』
……こうして……
涼と別れて私は電車に乗った。
席に着いてから少ししたら、
涙が後から後から溢れて来た……
……涼に……
ホームまで送って貰わなかったのは、
この為だった……
……きっと……
私は泣いてしまうから……
……私は……
暫く涙が止まらなかった……
……すると……
Lineの通知音が鳴った。
涼からだった……
『……結奈?……
泣いてんなよ?
元気出せ☆』
……えっ……
涼ったらどうして私が、
泣いてるって解ったの?
『涼♪Line嬉しいわ☆
って泣いてません!』
『……こーら……
ウソつき結奈☆
解るよ結奈の事は!』
『……涼……
お見通しなのね?』
『……結奈を……
愛してるから、
なんでも解るよ☆』
と、ハートの絵文字☆
……涼……
貴方には適わないわ……
『……涼……
あたしも愛してるわ☆』
『……結奈……
笑ってろよ?
結奈の笑顔は最強
だからな♪』
『……涼ったら……
涼の笑顔だって最強じゃない☆』
『……ハハ……
結奈☆
また直ぐ逢いに行くからな☆』
『……涼……
きっとよ?☆
浮気しないでね?』
『……ばあか……
する訳ねえし!
俺は結奈だけだよ☆
結奈こそ浮気なんかすんなよ~』
『……なっ!……
しませんっ!』
『……ハハ……
解ってるって♪
あ、いけね!信号
変わっちまった……
結奈☆またな!
気を着けて帰れよ♪』
『……ええ……
涼有り難とう☆
涼も気を着けてね!』
……涼……
運転中にLine
くれたのね……
……涼との……
Lineのやり取りで私は、
ちょっとだけ元気が出た……
……いい加減……
気持ちを切り替えよう。
……涼も……
頑張ってる……
……それに……
明日も仕事だし。
……いい加減……
私も仕事モードに切り替えよう……
……いつまでも……
こんなんじゃダメだ……
すると私はチーフに連絡を、
入れる事を思い出した!!
……いけない!……しっかりする!!