涙色*遠恋
第3章 『triangle』
チーフと別室に入り私は早速チーフに、
涼の資料と写真のネガを渡した。
『……チーフ……
これで資料全部です!』
『……おお……お疲れさん!
どうだ?かなりのイケメンだったか?♪』
『……ええまあ……好印象ですね~♪』
『……ハハ……
そうだろそうだろ♪』
と言ってチーフは満足気に、
私のまとめあげた涼の、
インタビューの資料を食い入るように、
読んで居る。笑っ
『……あ!……もうチーフ!
あんな下ネタ!インタビューに、
書かないで下さいよ~!
彼に聞くのは私なんですからねー!』
『……ハハ……
お前イケメンの下ネタ程、
ギャルが食いつくんだぞ♪』
『……チーフも……食いついてますよ!』
『……確かに!……まあそう言うな!
今日飯奢ってやるから♪』
『……チーフ!……特上寿司ですからね♪』
『……お♪……
寿司か?いいねえ♪よし!
早く終わらせて残業は避けるぞ!』
『……やった!……特上寿司♪』
『……なんだ……そんなに寿司、
食いたかったのか?』
『違いますよ~!あの質問するの、
めっちゃ恥ずかしかったんですよ~
特上寿司くらいご馳走して、
貰わないと割が合わないですよ~笑っ』
『……ハハ……解った解った!
特上寿司な。笑っ』
『……わあい♪……楽しみです♪~』
『そうと決まったら仕事!仕事♪』
『……はあい♪……』
私とチーフは、
急ピッチで仕事した。笑っ
……こうして……私とチーフは、
最終段階のチェックを急ピッチで、
進めていた。
『……じゃあ……
彼の写真現像して来るな♪』
『……はい!……お願いします!』
涼のインタビュー記事も、
なんとかまとまって来た♪
……これなら……
残業にならずに済みそうね♪
……私は……
涼のインタビューを読み返していたら、
なんだか涼の事を……
想い出してしまった……
……ほんとに……
こんな素敵な人があたしの彼に、
なったのかしら?……
……私は……
なんだかまだこの現実が信じられ無かった。
……涼……
……逢いたいな……
……ハッ……
仕事中に何涼の事考えてんのよ!
……もう!……しっかりする!
……全く……
どんだけ涼に依存してんだか!
『……おーい!……出来たぞー♪』