
涙色*遠恋
第4章 『離したく無い』
「……結奈……
そろそろ宿に戻るか?……」
「……そうね♪……」
……俺は……
結奈に右手を差し出して、
結奈と手を繋いで歩いた……
……結奈と……
こんな風に何気ない幸せな、
時間がずっと続けばいいな……
温泉宿に着いたらもう、
夕飯の時間になって居た。
すると昼間の女将が、
「失礼します。
お食事運んでよろしいですか?」
「……あ、はい……
お願いします♪」
と、言って食事を運んで、
来てくれた。
するとあっという間に、
テーブルの上が豪華な海の幸の、
料理で埋め尽くされた。
海の近くだから海鮮料理かと、
思ってたけどここまで豪華な、
料理だとは予想外だった。
『凄い豪華な料理ですね♪
全部美味しそうです♪』
俺は思わず女将に話しかけた。
『有難うございます。
どうぞごゆっくり。』
そう言うと女将は部屋から、
出て行った。
『……結奈♪……
めっちゃ豪華だな♪
食べよ♪』
『……ほんと♪……
どれも美味しそうだわ♪』
『……結奈……
乾杯しよっか♪』
『……そうね……
何に乾杯する?』
『……結奈に……
また逢えた事に乾杯♪』
『……また涼に……
出逢えた事に乾杯♪』
『……結奈……
有難う♪』
『……うふふ……』
俺達はビールで乾杯した♪
