10年愛
第1章 『初恋』
華恋*13歳*春
桜が咲き誇る13歳の春、
あたし、早乙女華恋に多分、
今世紀最大の衝撃が走った。
ーーーまだーーー
初恋も知らない少女のあたしにーーー
あたしが学校に登校すると、
クラスメートで友達の、
早川未来が顔を赤らめて、
あたしに話し掛けて来た。
『華恋ちゃん、おはよー!』
『おはよー。未来ちゃん!』
『ねえ、あたしさっき職員室で、
今日の転校生見掛けたけど、
めっちゃカッコ良かったよ♪』
と、興奮してあたしに話し掛けて来た。
ーーーああーーー
そう言えば今日転校生が、
来るって言ってたっけ?
未来ほどそう言う事には、
さほどあたしは興味が無かったから、
割りと冷静だったのだ。
ーーーそうーーー
この時まではーーー