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片思い

第3章 高校生

「笑ってるか?」


佐伯さんがニッと笑っていた。

声を出すこともできないくらい驚いている私に向かい、

「笑ってるか?」
ともう一度訊ねる佐伯さん。


コクコクと頷く私の目からは涙が溢れていた。


佐伯さんは私を優しく抱き寄せ

「3年間続けてたんだね。頑張ったな。」

コクコクと頷く私の髪を撫でながら

「会いたかった。」
と言ってくれた。


私も佐伯さんに会いたかったんだと実感した。


長い長い片思いに終止符をうった瞬間だった。


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