素晴らしき世界
第20章 2人の怪獣
【ニノside】
コンコン…
「はいよー!」
陽気な声がドア越しに聞こえた。
「「失礼します」」
俺たちはドアを開け、楽屋に入った。
「なんやお前らか。今日はお疲れさーん!」
読んでいたスポーツ紙を畳んで、
さんまさんが俺たちを見た。
「今日はありがとうございました」
相葉さんの声に合わせて頭を下げた。
「かまへん、かまへん。
今日も盛り上がったなぁー」
テーブルに前かがみになって
嬉しそうに笑っている。
これはさんまさんの臨戦態勢だ……
話が長くなるぞ。
「撮れ高、抜群やで。さすが、嵐やな」
「いえいえ……さんまさんのお陰ですよ?」
「そやろ、そやろ?
なんせ、ここが違うからな?」
ポンポンと腕を叩くさんまさん。
楽屋でも絶好調だな……
「いやぁ、久しぶりに絡めて楽しかったわ。
どや、このあと飲みにでもいかんか?」
手でお酒を飲むジェスチャーをする。
えっ、嫌だよ……
せっかく相葉さんと同じ時間に
仕事終わったのに……
「明日早いんで無理です」
心情がバレないように
ピシッといつものように断る。
少しだけならって思うんだけど、
さんまさんの辞書には
『少し』という文字がない。
「相変わらず、つれないわぁ~」
おネエ座りをし、オカマ口調で返してきた。
何とか俺は切り抜けられた。
「相葉は……どや?」
期待に満ち溢れた目で相葉さんを見つめる。
この状況はマズいな……
相葉さん優しから断れない。
まぁ、仕方ないよな……
先輩との付き合いも大切だし……
ダメなんて束縛するみたいなこと、
言えるはずかない。
「すみません!今日は無理っす!」
ペチンと顔の前で手を合わせると、
深々と頭を下げた。
「二宮ならまだしも……
何や相葉まで!さては……これか?」
さんまさんはニヤニヤしながら、
小指を立てて相葉さんに見せた。
その瞬間、今日の収録が
脳の中でフラッシュバックされていく。
『好きな人ができたら……』
まさか……言わないよね?
コンコン…
「はいよー!」
陽気な声がドア越しに聞こえた。
「「失礼します」」
俺たちはドアを開け、楽屋に入った。
「なんやお前らか。今日はお疲れさーん!」
読んでいたスポーツ紙を畳んで、
さんまさんが俺たちを見た。
「今日はありがとうございました」
相葉さんの声に合わせて頭を下げた。
「かまへん、かまへん。
今日も盛り上がったなぁー」
テーブルに前かがみになって
嬉しそうに笑っている。
これはさんまさんの臨戦態勢だ……
話が長くなるぞ。
「撮れ高、抜群やで。さすが、嵐やな」
「いえいえ……さんまさんのお陰ですよ?」
「そやろ、そやろ?
なんせ、ここが違うからな?」
ポンポンと腕を叩くさんまさん。
楽屋でも絶好調だな……
「いやぁ、久しぶりに絡めて楽しかったわ。
どや、このあと飲みにでもいかんか?」
手でお酒を飲むジェスチャーをする。
えっ、嫌だよ……
せっかく相葉さんと同じ時間に
仕事終わったのに……
「明日早いんで無理です」
心情がバレないように
ピシッといつものように断る。
少しだけならって思うんだけど、
さんまさんの辞書には
『少し』という文字がない。
「相変わらず、つれないわぁ~」
おネエ座りをし、オカマ口調で返してきた。
何とか俺は切り抜けられた。
「相葉は……どや?」
期待に満ち溢れた目で相葉さんを見つめる。
この状況はマズいな……
相葉さん優しから断れない。
まぁ、仕方ないよな……
先輩との付き合いも大切だし……
ダメなんて束縛するみたいなこと、
言えるはずかない。
「すみません!今日は無理っす!」
ペチンと顔の前で手を合わせると、
深々と頭を下げた。
「二宮ならまだしも……
何や相葉まで!さては……これか?」
さんまさんはニヤニヤしながら、
小指を立てて相葉さんに見せた。
その瞬間、今日の収録が
脳の中でフラッシュバックされていく。
『好きな人ができたら……』
まさか……言わないよね?