素晴らしき世界
第33章 御前様もいいけど……
はぁー、カッコ良かったなぁ……
「ん?なにがカッコよかったの?」
「えっ?」
後ろを振り返ると、風呂上がりの相葉さんが
タオルで髪を拭きながら立っていた。
ヤバい、心の声が漏れていたみたいだ。
「ねぇ、誰がカッコよかったの?」
じとりとした目線を俺に向ける。
「だっ、誰でもないよっ!」
プイっとそっぽを向いた。
言えないよ……相葉さんだなんて。
正確に言えば今週放送されたドラマでの御前様。
いつもドラマでの相葉さんの役どころって
イマドキの青年が多かった。
主人公と共通する部分があって、
相葉さんの魅力がたくさん詰まってた。
でも今回は違った。
いつもと違う相葉さんがテレビに映っていた。
最初は少し笑っちゃった。
『相葉さんが貴族って』って……
だって普段とキャラが違うもん。
でも回を増すごとに、御前様を演じる
相葉さんの姿にドキドキが止まらない。
特に今週の分は俺には刺激が強すぎた。
見たことのない相葉さんの姿。
もはや御前様として見ていなかった。
「ふふっ…どうしたの?」
ソファーに座る俺を後ろから抱きしめる。
今、それはヤバいよ!
脳裏にはさっき録画で見ていた
『貴族探偵』のドラマのシーンが浮かぶ。
普段でもこうやって抱きしめられて、
相葉さんの体温を感じて胸がキュンとする。
でもその姿って自身では見れない。
そりゃ当たり前だけど……
けど今は想像できてしまう。
ドラマのシーンに自分自身を重ねてしまう。
「ドキドキしてるね」
耳元で囁く落ち着いた声色に
また心臓の鼓動が早くなった。
「ん?なにがカッコよかったの?」
「えっ?」
後ろを振り返ると、風呂上がりの相葉さんが
タオルで髪を拭きながら立っていた。
ヤバい、心の声が漏れていたみたいだ。
「ねぇ、誰がカッコよかったの?」
じとりとした目線を俺に向ける。
「だっ、誰でもないよっ!」
プイっとそっぽを向いた。
言えないよ……相葉さんだなんて。
正確に言えば今週放送されたドラマでの御前様。
いつもドラマでの相葉さんの役どころって
イマドキの青年が多かった。
主人公と共通する部分があって、
相葉さんの魅力がたくさん詰まってた。
でも今回は違った。
いつもと違う相葉さんがテレビに映っていた。
最初は少し笑っちゃった。
『相葉さんが貴族って』って……
だって普段とキャラが違うもん。
でも回を増すごとに、御前様を演じる
相葉さんの姿にドキドキが止まらない。
特に今週の分は俺には刺激が強すぎた。
見たことのない相葉さんの姿。
もはや御前様として見ていなかった。
「ふふっ…どうしたの?」
ソファーに座る俺を後ろから抱きしめる。
今、それはヤバいよ!
脳裏にはさっき録画で見ていた
『貴族探偵』のドラマのシーンが浮かぶ。
普段でもこうやって抱きしめられて、
相葉さんの体温を感じて胸がキュンとする。
でもその姿って自身では見れない。
そりゃ当たり前だけど……
けど今は想像できてしまう。
ドラマのシーンに自分自身を重ねてしまう。
「ドキドキしてるね」
耳元で囁く落ち着いた声色に
また心臓の鼓動が早くなった。