素晴らしき世界
第33章 御前様もいいけど……
「そういえば……
ドラマでこんなシーンがあったな」
一段と強い力で抱きしめる相葉さん。
いつもなら『力加減バカ男』って、
暴れて離れようとするんだけど……
何かを考えているような……
含みのあるような言い方に
俺は黙って次の言葉を待った。
「俺、思ったんだ。
たとえ死んだとしても……
愛する人をどんな気持ちであっても
想い続けていれば心の中で
生き続けるんじゃないかって」
ドラマで似たようなセリフがあったけど、
少し意味が違うように感じた。
「ねぇ、もし俺が死んでも……
ニノは俺の事を想ってくれる?」
唐突なことを言うのは日常茶飯事。
でもいつものとは違う。
その声に不安が見え隠れしている。
何があっても相葉さんは決して弱音を吐かない。
それが相葉さんの強さでもあるけど
弱さでもあると思う。
けど相葉さんにも限界がある。
そんな時はオブラートに包んで
今みたいに俺にシグナルを送ってくる。
いつもなら『何言ってんだよ』って
ふざけて質問をかわすんだけど……
「想わないよ」
誤魔化さずに俺は思った事を口にする。
「えっ?」
「相葉さんは……
俺を置いていくような薄情な人なの?」
後ろを振り返りジッと相葉さんを見つめた。
「そうだね」
その言葉にさっきまでの不安は消え、
目を細めて嬉しそうに笑った。
あぁ、やっぱり……
この顔が一番好きだ。
俺に……俺だけに向ける笑顔。
これが俺の愛する『相葉雅紀』
まさに太陽なんだ。
バラエティーで体を張る相葉さん。
歌って踊る相葉さん。
そして、御前様の相葉さん。
すべて太陽の光があるから輝くんだ。
その温かい光に影が出来たら、
俺は全力でそれを排除する。
「カズ……キスしていい?」
呼び名が変わった。
俺を求める雅紀に光が降り注ぎ、
顔を覗かせる。
「キスだけで……いいの?」
その光は俺の別の顔に光を降り注ぐ。
雅紀の顔がゆっくりと近づき、唇が重なる。
そして深いキスが
俺の問いかけの答えを教えてくれた。
【end】
ドラマでこんなシーンがあったな」
一段と強い力で抱きしめる相葉さん。
いつもなら『力加減バカ男』って、
暴れて離れようとするんだけど……
何かを考えているような……
含みのあるような言い方に
俺は黙って次の言葉を待った。
「俺、思ったんだ。
たとえ死んだとしても……
愛する人をどんな気持ちであっても
想い続けていれば心の中で
生き続けるんじゃないかって」
ドラマで似たようなセリフがあったけど、
少し意味が違うように感じた。
「ねぇ、もし俺が死んでも……
ニノは俺の事を想ってくれる?」
唐突なことを言うのは日常茶飯事。
でもいつものとは違う。
その声に不安が見え隠れしている。
何があっても相葉さんは決して弱音を吐かない。
それが相葉さんの強さでもあるけど
弱さでもあると思う。
けど相葉さんにも限界がある。
そんな時はオブラートに包んで
今みたいに俺にシグナルを送ってくる。
いつもなら『何言ってんだよ』って
ふざけて質問をかわすんだけど……
「想わないよ」
誤魔化さずに俺は思った事を口にする。
「えっ?」
「相葉さんは……
俺を置いていくような薄情な人なの?」
後ろを振り返りジッと相葉さんを見つめた。
「そうだね」
その言葉にさっきまでの不安は消え、
目を細めて嬉しそうに笑った。
あぁ、やっぱり……
この顔が一番好きだ。
俺に……俺だけに向ける笑顔。
これが俺の愛する『相葉雅紀』
まさに太陽なんだ。
バラエティーで体を張る相葉さん。
歌って踊る相葉さん。
そして、御前様の相葉さん。
すべて太陽の光があるから輝くんだ。
その温かい光に影が出来たら、
俺は全力でそれを排除する。
「カズ……キスしていい?」
呼び名が変わった。
俺を求める雅紀に光が降り注ぎ、
顔を覗かせる。
「キスだけで……いいの?」
その光は俺の別の顔に光を降り注ぐ。
雅紀の顔がゆっくりと近づき、唇が重なる。
そして深いキスが
俺の問いかけの答えを教えてくれた。
【end】