素晴らしき世界
第37章 キミのとなり
「大混乱……ってヤツですね?」
目をパチパチさせて驚く俺を見てニヤっと笑う。
完全に遊んでやがるな……
「もう、怒った!」
今度は俺が腕を引っ張り、
胸に飛び込む体勢になったニノを
ギュッと抱きしめた。
「うわっ、ちょ……何?」
「もー、わかんないっ!」
理由なんて浮かんでこないけど、
抱きしめたいって思った。
それにニノからキスしてくれて……嬉しかった。
そのどちらの感情も
どこからきているのかはやっぱりわかんない。
「随分、投げやりですね」
「煩いっ!仕方ないだろ?バカなんだから」
「まぁ、そうですね」
「納得すんじゃねーよ」
「自分が言ったんでしょ?」
胸に埋もれていたニノが顔を上げる。
そんな風に見上げられたら……キスしたくなるだろ。
「あー、もうっ!」
答えを見つけ出せない頭をかきむしる。
「答えが見つかるまで付き合ってあげますよ」
「……えっ?」
ニノはゆっくりと瞼を閉じた。
全部、お見通し……ってわけか。
「ありがとう」
嬉しそうに笑ったニノの唇にキスをした。
「わかった?」
「わかんないから、もっとしてもいい?」
「いーや!」
ペチッと両頬を手で挟むと力を込める。
「にゃに、しゅんだよっ」
口が尖って言葉がはっきり発せられない。
「あははっ、変な顔ー!」
「痛いっーの!」
「ちょっとは自分で考えなさい」
普通は頭なのに……
なぜかツンツンと俺の胸を指で突いた。
あれっ?
俺、ドキドキ……してる?
もしかして俺は……
「答えが出るまで、
仕方ないから隣にいてあげますよ」
「……一生、答え出ないかもよ?」
「きっと、出ませんよ」
完全にバカにされたけど、怒る気にはならなかった。
きっとニノの予想は当たってる。
「そうかも…ね」
お互いにクスッと笑い合うと
どちらともなくキスをした。
【end】
目をパチパチさせて驚く俺を見てニヤっと笑う。
完全に遊んでやがるな……
「もう、怒った!」
今度は俺が腕を引っ張り、
胸に飛び込む体勢になったニノを
ギュッと抱きしめた。
「うわっ、ちょ……何?」
「もー、わかんないっ!」
理由なんて浮かんでこないけど、
抱きしめたいって思った。
それにニノからキスしてくれて……嬉しかった。
そのどちらの感情も
どこからきているのかはやっぱりわかんない。
「随分、投げやりですね」
「煩いっ!仕方ないだろ?バカなんだから」
「まぁ、そうですね」
「納得すんじゃねーよ」
「自分が言ったんでしょ?」
胸に埋もれていたニノが顔を上げる。
そんな風に見上げられたら……キスしたくなるだろ。
「あー、もうっ!」
答えを見つけ出せない頭をかきむしる。
「答えが見つかるまで付き合ってあげますよ」
「……えっ?」
ニノはゆっくりと瞼を閉じた。
全部、お見通し……ってわけか。
「ありがとう」
嬉しそうに笑ったニノの唇にキスをした。
「わかった?」
「わかんないから、もっとしてもいい?」
「いーや!」
ペチッと両頬を手で挟むと力を込める。
「にゃに、しゅんだよっ」
口が尖って言葉がはっきり発せられない。
「あははっ、変な顔ー!」
「痛いっーの!」
「ちょっとは自分で考えなさい」
普通は頭なのに……
なぜかツンツンと俺の胸を指で突いた。
あれっ?
俺、ドキドキ……してる?
もしかして俺は……
「答えが出るまで、
仕方ないから隣にいてあげますよ」
「……一生、答え出ないかもよ?」
「きっと、出ませんよ」
完全にバカにされたけど、怒る気にはならなかった。
きっとニノの予想は当たってる。
「そうかも…ね」
お互いにクスッと笑い合うと
どちらともなくキスをした。
【end】