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素晴らしき世界

第2章 俺の大切な人

今日は雑誌の撮影。

年末年始にかけての特集もあり、
日にちを跨ぐこともしばしば。

楽屋に帰ると時刻は0時過ぎ

11月3日

嵐のCDデビュー日だ。
あの日から長い年月が経った。

当時は複雑な心境だったな……

この仕事を辞め、
裏方の勉強をするはずだった。

突然聞かされたデビューの話。

デビューしたいジュニア達を差し置いて
やる気のない俺が選ばれていいのか。

翔くんと『えらいことに巻き込まれた』
なんて話をしてジャニーさん家に行った。

そこで見つけた『嵐』という名前

翔くんと『嵐はないなー』と笑ってたのに
今ではすっかり馴染んでるし、
『嵐』の一員であることを誇りに思う。

一時期はレギュラーもなく、
これからどうなるのか不安と焦りに襲われ
何度もメンバーで話し合った。

今ではアイドルとしての活動だけじゃなく、

リーダーは画家として

翔くんはキャスターとして

相葉さんはバラエティー番組に

Jは俺らの主軸であるライブの構成で

『嵐』を背負って活動してる。

俺も映画、年末年始のドラマに出る。

『嵐』っていう、
みんなで築き上げたものがあって
今の俺がいる。

相葉さんが24時間テレビで言った

『トップになりたい』という俺たちの夢

少しは近づいてるかな?

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