素晴らしき世界
第12章 サプライズ大作戦
【潤side】
夕食も終わり、
通常ならそれぞれ自由に過ごすのだが
今日はみんなリビングに残ったまま。
雅「潤、そろそろ終わる?
早くしないと、翔にぃ帰ってくるよ」
「これで終わるから待って」
濯いだお皿を食器乾燥機に入れる。
和「じゅんにぃ、はやくー」
「わかったよ」
急いで手を拭いてリビングに向かう。
雅「で、どうする?翔にぃの誕生日」
「智さん、翔にぃから
今欲しいもの聞き出せた?」
智「『特に無い』って……」
雅「予想通りの答えだね……」
雅紀が溜息をつく。
和「しあわせにげるぅ」
智さんの膝の上に座る和が雅紀を指さした。
雅「ごめんごめん」
手を合わせて謝った。
智「旅行とかどうかなぁ?」
「旅行ですか?」
智「きっと翔は、物を貰うより
みんなと過ごせることの方が嬉しいと思う」
雅「そうかもしれないね!」
雅にぃが俺を見た。
智さんの提案には賛成なんだけど……
「でも、いいんですか?」
智「どうして?」
不思議そうに俺を見つめる。
「翔にぃと二人っきりの方が ……」
智「そんなこと気にしてるの?」
「だって……」
「イテッ!」
智さんは俺のおでこにデコピンをした。
智「バーカ、気を使われなくても
いつだって二人きりになれるわ!」
どや顔をしている智さんが
手を伸ばし、俺の頭を撫でた。
「でも、ありがとな……」
照れくさそうに笑った。
智「ねぇ、和。みんなでお泊まりに行く?」
膝に座る和の顔を覗き込む。
和「いきたーい!」
嬉しそうに手をあげると、
智の顎ににクリーンヒットした。
智「いててっ……」
和「ごめん、さとしぃ」
和が泣きそうな顔をしている。
智「大丈夫だよ?」
すると、ドアの鍵の開く音が聞こえた。
「そんな顔してたら、翔が心配するよ?」
和は掌で涙を拭いた。
翔「だだいまー」
智雅「おかえりー」
和「しょうにぃー」
和は走って翔に駆け寄り、脚に抱きついた。
翔「どうした?」
和の頭を撫でる。
和「おとま……」
智雅「ああー!」
二人の声に和と翔にぃは
キョトンとしていた。
雅「和、お風呂入るよー」
雅にぃは和を抱っこして浴室に向かった。
「翔にぃ、ご飯用意するね」
翔「うん……」
疑問に感じながらも着替えに向かった。
夕食も終わり、
通常ならそれぞれ自由に過ごすのだが
今日はみんなリビングに残ったまま。
雅「潤、そろそろ終わる?
早くしないと、翔にぃ帰ってくるよ」
「これで終わるから待って」
濯いだお皿を食器乾燥機に入れる。
和「じゅんにぃ、はやくー」
「わかったよ」
急いで手を拭いてリビングに向かう。
雅「で、どうする?翔にぃの誕生日」
「智さん、翔にぃから
今欲しいもの聞き出せた?」
智「『特に無い』って……」
雅「予想通りの答えだね……」
雅紀が溜息をつく。
和「しあわせにげるぅ」
智さんの膝の上に座る和が雅紀を指さした。
雅「ごめんごめん」
手を合わせて謝った。
智「旅行とかどうかなぁ?」
「旅行ですか?」
智「きっと翔は、物を貰うより
みんなと過ごせることの方が嬉しいと思う」
雅「そうかもしれないね!」
雅にぃが俺を見た。
智さんの提案には賛成なんだけど……
「でも、いいんですか?」
智「どうして?」
不思議そうに俺を見つめる。
「翔にぃと二人っきりの方が ……」
智「そんなこと気にしてるの?」
「だって……」
「イテッ!」
智さんは俺のおでこにデコピンをした。
智「バーカ、気を使われなくても
いつだって二人きりになれるわ!」
どや顔をしている智さんが
手を伸ばし、俺の頭を撫でた。
「でも、ありがとな……」
照れくさそうに笑った。
智「ねぇ、和。みんなでお泊まりに行く?」
膝に座る和の顔を覗き込む。
和「いきたーい!」
嬉しそうに手をあげると、
智の顎ににクリーンヒットした。
智「いててっ……」
和「ごめん、さとしぃ」
和が泣きそうな顔をしている。
智「大丈夫だよ?」
すると、ドアの鍵の開く音が聞こえた。
「そんな顔してたら、翔が心配するよ?」
和は掌で涙を拭いた。
翔「だだいまー」
智雅「おかえりー」
和「しょうにぃー」
和は走って翔に駆け寄り、脚に抱きついた。
翔「どうした?」
和の頭を撫でる。
和「おとま……」
智雅「ああー!」
二人の声に和と翔にぃは
キョトンとしていた。
雅「和、お風呂入るよー」
雅にぃは和を抱っこして浴室に向かった。
「翔にぃ、ご飯用意するね」
翔「うん……」
疑問に感じながらも着替えに向かった。