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オムツン

第22章 二十二枚目

「いつも通りか、やりたいようにしてくれたらいいよ」

私はユキの隣に座った。

ユキは計りかねたように、首を傾げた。

「テストでも何でもない。時間も気にしなくていい。給料は出るし、今日の仕事はこれでおしまい。」

彼女が気にしそうなことについて、説明してやる。

乙女のキッスの店長兼女の子の世話係であるカズ君とは何度かバーで会って、打ち合わせをした。

カズ君は二十代後半、長身でイケメンなのでもてるのだが、ゲイだ。

ママから聞いていたとおり、仕事はスマートにこなす。

店の女の子達からの信頼も厚い。

私がママとキョウコちゃんから頼まれた仕事をするにあたって、女の子達に不利にならないように配慮することで、私とカズ君の意見は一致していた。

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