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オムツン

第23章 二十三枚目

私は本業で遅くなっても、キョウコちゃんのバーに寄るようにしていた。

常連のお客さん達とも仲良くなってきた。


ちなみにママの店の仕事は週2回ペースだ。

それ以上は私の体がもたない。


私はバーにいると落ち着いた。

爺やは、全く出来たマスターで、客の一人一人の癖を把握していて、酒の種類、濃さ、出し方にストレスを一切感じさせなかった。

人の心が読めるのではないだろうか、とも思う。

ただ、爺やもおむつが好きでたまにママに替えてもらっているのを私は知っていた。

爺やと特別仲がいい客はハマちゃん。

ハマちゃんは50歳台のおむつ紳士だ。

聞くところによると、なかなかの資産家らしい。

よく海外へいって、変わった洋酒を仕入れてきては爺やと一緒に開けて味見をしている。

他の常連客も、みんなそれなりの社会的地位や職業を持っているらしい。

弁護士、医者、大学教授、会社経営などなど…常連客だけで一つの会社が作れそうな位、スペシャリストが揃っていた。

ただ、みんな基本的におむつが好きで、変態的な性癖を抱えていることが理由でこのバーに集まってきていた。

このバーにはおむつ好きというマイノリティが、仲間意識を持って友好的に過ごしていたのだ。

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