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オムツン

第25章 二十五枚目

「よくわかりました。いいでしょう。この話、私が預かりましょう」

年配が言った。

え…?

私とコウスケさんは顔を見合わせた。

意外だったからだ。

話にならないと鼻で笑われても仕方ない状況だったのに。

もしかしたら…と期待を抱かせる答えだった。

しかし、年配は「預かる」 と言っただけだ。

安心はできない。

私達が失敗すれば、大会社は予定どおり、私達の会社を潰しにかかればいいことだ、とそう考えた上での答えだろう。

ただ、なんとか、まだ次につながる可能性は得た。

「ありがとうございます」

私達は礼を言った。

…コウスケさんが手を叩くと若女将が襖を開けて、酒を持って入ってきて、酌をしてくれた。

私はようやく若女将におむつを履かせ、座敷で犯す妄想に落ち着いていった。






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