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オムツン

第25章 二十五枚目

私達は、
いかに私達の会社が地元に根差しているか
もしそれを蔑ろにして大会社がとってかわったとしても、一時的に利益が上がっても長くは続かないこと
むしろ、地元企業を取り込み、活用することで永続的な利益が望めること
副産物として、各地の中小企業からの評価が上がること
を資料を示しながら説明した。

「最も有効なのは、全て買いとって頂くことです」

最後にコウスケさんが締めくくった。

「…なるほど、吸収合併せよ、と。それで、可能ですか?」

年配は冷静で話が簡潔だ。

買いとって欲しい、と言うのは易いが、コウスケさんは代表取締役ではないし、自社株を持っているわけではない。

つまり、会社の運営について決定権がない。

もちろん、私も同じだ。

これについては、今後の株主総会が課題だった。

「…正直に言って、わかりません」



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