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オムツン

第26章 二十六枚目

私はキョウコちゃんのバーで待っていた。

今晩はレオナの番だ。

27歳、長身細身のモデル体型、髪も長く、美形である。

レオナは一つ注文をつけてきた。

深紅のビロードを張ったレトロな椅子を置いて欲しい、というものだ。

私は椅子を準備しておいた。

レオナがバーに入ってくる。

「こんばんは、レオナです。よろしくお願いします」

にっこり笑って、丁寧に挨拶をする。

好感がもてる。

「椅子は準備してあるよ」

「ありがとうございます。それじゃ、先に入ってますからノックして下さいね」

私の後ろを通って、片手を振る。

私も手を振って返す。

「レオナは普段はいい子なんだけど…」

カズ君はそう話していた。

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