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オムツン

第28章 二十八枚目

私は傘を畳んで立て掛けた後、ゆっくりとマリを抱き締めた。

「…あっ」

マリが小さく声を出す。

私がぎゅっと抱き締めると、マリは抵抗もせず、そろりと抱き締め返してきた。

マリの身体の柔らかさや、髪のいい匂いがした。

私はしばらくマリを抱き締める。

雨はまだ降っていて、軒先の薄暗がりで抱き合う私達を、見て見ぬふりをしながらカップルが何組も通りすぎていく。

私とマリの足は交差して、互いの太ももが、股に当たっている。

マリは私に密着してくる。

私は太ももで、マリの股関を押し上げる。

「…っはあ…」

マリが白い吐息を漏らす。

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