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オムツン

第30章 三十枚目

株主の席に空席があった。

一番の持株数を誇る最古参だ。

私は知らない人だが、彼が到着するまで、決議されない。

彼の判断次第で大勢は変わるだろう。

私達の説明も終わり、株主達の質問も尽きた。

会議室は彼を待つしかないこと、で意見が統一され、静かになった。

そして、会議室のドアが開いた。

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