テキストサイズ

オムツン

第30章 三十枚目

「そうだ、これだけは言っておく」

ハマちゃん…いや、ハマ様…何を言おうってんだ?

私とコウスケさんは、もう事の成り行きを見守るしかできなかった。

「この会社の社長も社員も私が出資した以上にこれまで働いてくれた。儲けさせてくれた。感謝している。ありがとう!」

ハマ様が大きな声を響かせた。

どちらとも取れる内容だ。

しかし、ハマ様の目頭に光るものがあった。

みんな、それを見た。

…これで、決まりだ。

「…採決を取ります!」

司会が場の静寂を破り、声を上げた。




ストーリーメニュー

TOPTOPへ