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オムツン

第6章 六枚目

彼女は迷うことなく、振り返ることなく歩いていく。

目的地があるのだろうか、家に帰るのだろうか?

…私はいったい何をしているんだろう。

追いかけても声を掛ける勇気なんてないのに。

たとえ、声を掛けても、どうする?

まさか

「オムツ履いてますよね、いや~僕もオムツ履いてるんですよ、いいですよね、これからオムツデートなんていかがですか?」

なんて言えやしない。

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