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オムツン

第8章 八枚目

「水割りを」

私は静かに注文した。

この店の空気を出来得る限り、乱したくなかったから。

店主は穏やかに頷く。

「お帰りなさい、お疲れ様」

言葉になくても、言葉が聞こえたような気がした。

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