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君を愛してる~秘密の恋~

第1章 君を愛してる~秘密の恋~

 こんな自分が嫌だ。いつも罪悪感と隣り合わせ。それなのに何故、抄華が好きなのかな?

 思えば抄華と私は、似ているのだ。嫌いな人、好きな曲、好きなアーティスト、可愛いと思うもの、かっこいいと思うもの。

 抄華のいいところならいくつでも言える。かっこいいけれど可愛くて優しくて、思いやりがあって……言っていくときりがないくらい。

 だから抄華に嫌な思いをさせる奴が腹立たしい。きっと抄華が好きだから抄華が嫌いな人は、私も嫌いなんだろうね。抄華のことを誰よりも愛しているよ。

「由里、何、ぼんやりしてるの?」

「ううん、大丈夫だよ」

 抄華が心配そうに聞くから慌てて私は、答えた。

「何かあったら言いなよ!」

 抄華のこんな一言が幸せ。このままの穏やかで幸せな日々が続くならこのままでいい。私は、笑顔で言う。

「抄華、大好き」

「うちもだよ」

 友達としての言葉。だけどいいんだ。“愛している”心の中でそっと呟くよ。抄華と親友になれてよかった。

「ありがとう」

「えっ? いきなりどうしたの?」

「なんでもなーい」

 驚いたように言う抄華に笑顔で答えた。


End
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