Everlasting Love
第10章 恐怖
キスの件から一夜が明けた。
昨日は気持ちが興奮していたせいか、あまり眠れなかった。
聖輝「ふわぁぁ〜…」
波野「あれ?涼野くん…寝不足なの?」
聖輝「はっはい…昨日夜中に寝たので…」
波野「あっもしかして、昨日友達と夜中までバカ騒ぎしてたんじゃないの?」
聖輝「まっまぁ…そんなところですね…」
波野「まぁ…友達と遊ぶのはいいけど、体調崩さないように気をつけてよ。」
聖輝「はぁ〜い…」
波野「そうだ、涼野くん。例の番号のことなんだけど…」
聖輝「はっはい!何か…分かりましたか…?」
波野「いや…事務所関係者の電話番号全部調べたんだけど…あの番号の持ち主は見つからなかったんだ。」
聖輝「そっそうですか…」
波野「もう番号の持ち主を探すよりも、直接電話をかける方が早いと思って…昨日…電話したんだ。」
聖輝「えっ?!その…無言電話の人にですか…?」
波野「うん。公衆電話からね。そしたらさ…」
聖輝「そっそしたら…?」
波野「3回かけたんだけど…2回目の時に相手と電話が繋がったんだ。」
聖輝「えっ…?!」
波野「でも…やっぱり無言電話だったね。」
聖輝「そっそうですか…」
波野「ごめんね。これ…解決するのに結構時間かかりそうなんだよね…」
聖輝「いえ…」
波野「…涼野くん…本当に心当たりない?」
聖輝「えっ…?」
波野「学校の友達に、この電話番号の持ち主は本当にいないの?」
聖輝「はっはい…僕の友人達に調べてもらったので…」
波野「その友人達も知らない同級生の番号って可能性も考えられない?」
聖輝「えっ…」
波野「涼野くんは、信頼できる友達3人にこのことを話したんだよね?」
聖輝「はっはい…」
波野「でも、中には涼野くんの連絡先を知ってる同級生もいるよね?」
聖輝「そっそうですね…中3の時にみんなで連絡先を交換しあったので…」
聖輝「だったら…涼野くんの連絡先を知ってる他の友人が情報を流した可能性も考えられる。」
聖輝「そっそんな…」
波野「…涼野くん。友人3人にもう一度調べてもらうようお願いしてくれる?こっちも調べれる範囲まで徹底的に調べるから。」
聖輝「はっはい!」
あの無言電話…いつまで僕を苦しめるんだろう…