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Everlasting Love

第51章 打ち上げ



真壁「ふふっ、カッコつけで思い出したんですけど、声優の坂井良樹なんですけど。」


真壁「あいつ高2の時に急にカッコよくなりたいって言いだしたんですよ。」


丸山「坂井くんが?」


加島「その年って何でか分からないけど、変に何かに憧れ抱きますよね。」


真壁「あははっ!でね、俺を含めた同級生何人か集めてカッコいいところを見せてやるって話になったんですよ。」


錦戸「うんうん。」


真壁「それが…まさかの……」


小林「まさかの…?」


真壁「2階から飛び降りたんですよ。」


錦戸「は?」


丸山「えっ?!2階から?!」


真壁「何か2階から飛び降りて犯人を追いかけるみたいなやつに憧れてまして…」


加島「あの坂井さんが?!」


小林「えぇ…アホじゃないっすか。」


錦戸「で?どないなったん?」


真壁「2階から飛び降りたら、まぁ…ほとんどないですけど、綺麗に着地できるか、骨を折るかじゃないですか?」


加島「そうですね…」


真壁「でも、坂井の奴……ぷぷっ!」


丸山「なになに?!教えてよ〜!!」


真壁「その時ちょうど文化祭前で、校門に飾る旗を1階で干していたんですよ。」


真壁「そして、良樹が飛び降りて…旗に股を挟んだんですよ!」


小林「えぇーっ?!」


丸山「うわっ!?痛ぁ…!!」


真壁「その時の良樹の顔…もう真っ青で…ぷぷっ…!!」


錦戸「あははっ!本間あほあやん!!」


加島「あははっ!!すげぇ!!あの声優の坂井さんがそんな災難に…」


真壁「幸い股間は無事だったんですけど…旗がぐちゃぐちゃになったんで…」


真壁「2時間正座して先生にこっぴどく怒られてました。」


丸山「あははっ!!坂井くんにとって最悪な1日やね!」


真壁「今度あいつと仕事した時に話してやってください、めちゃくちゃキレるんで。」


錦戸「絶対いじろ!」

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