
Everlasting Love
第53章 それぞれの気持ち
次の日の午前1時半。
関東の山のふもとに僕はいた。
聖輝「……。」
ヒュー…ヒュー…
聖輝「…さむっ……」
大倉「うわっ…めっちゃ暗いやん……」
聖輝「大倉さん……」
大倉「涼野くん……」
そう、僕達は『シャッフルコロシアム』で最下位になった罰ゲームを実施する為にこんなところに来ていた。
大倉「何かさ、今にも出そうじゃない…?」
聖輝「ですよね……」
大倉「っていうかさ…びっくりしたシーンだけ撮ってあとは合成とかで作ったらよくない?」
聖輝「おぉっ!それはナイスアイデアですね!」
大倉「やろ?何でも合成で作れるんやからこれくらい合成でもええやんね!」
聖輝「そうですよ!合成でいきましょ」
「ばぁっ!!」
大倉「うわっ?!」
聖輝「ひゃあっ!?」
「あはははっ!!お前らビビり過ぎやろ!」
聖輝「ハァ…ハァ…ハァ…びっくりした…!!」
大倉「もぉ…お前ふざけんなって!!」
聖輝「っていうか…何で横山さんがいるんですか?!」
横山「だって俺進行頼まれたも〜ん!」
大倉「は?進行?」
横山「どうせお前らのことやから合成で番組作ろうとか企んでるやろ?」
聖輝「そっそんなことないですよ?ねぇ?」
大倉「そっそうそう!そんなことするわけないやん!」
横山「ふーん……」
聖輝「たっ企んでませんよ…?」
横山「…まぁいいや、お前らビビりやから2人でやったら番組が進まへんと思ってな、俺様が助っ人に来てやったぜ!」
大倉「助っ人ってことは一緒に中に」
横山「スタッフー!!始めるで!!」
大倉「…っ…!!」
聖輝「大倉さん、あとでボッコボコにしましょうね。」
大倉「廃墟地に置き去りにしよ。」
横山「さぁさぁ、始めるよ〜♪」
「「……。」」
「それでは本番まで5秒前!!4、3、2……」
芸能界に入って、最も最悪な仕事が始まった。
