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Everlasting Love

第54章 初恋



カキィーン!!


「オーライオーライ!」


「サード行くぞー!!」


カァンッ!


聖輝「……。」


先生「どうした涼野?体調でも悪いか?」


聖輝「あっいや、大丈夫です!」


先生「そうか?しんどくなったらすぐ言えよ。」


聖輝「はい。」


「センター行くぞー!!」


カァーンッ!!


先生「3年は今年で引退か…」


聖輝「最後にいい結果残したいですね…」


先生「そうやな、お前もしっかりサポート頼む!」


聖輝「はい!」


僕は野球部に所属している。


っと言っても、病弱だからプレイヤーとしてではなくマネージャー的な役割をしている。


「すずー!!」


聖輝「優誠!」


優誠「お前もやるか?」


聖輝「やる!」


そして、僕と同じポディションの優誠は練習の時は声をかけて僕を混ぜてくれる。


優誠「行くぞー!ファースト!」


聖輝「はーい!」


カァンッ!


聖輝「っほ!」


優誠「ナイスナイス!」


聖輝「ふぅ…あははっ!」


「すずちゃん、上手くなったね!」


「デビュー試合しちゃう?」


聖輝「えぇっ?!試合は出られないよ!」


優誠「わーはっはっはっ!すずの代わりにこの俺様がしっかりファーストとしての役割を果たしてやるぜ!!」


「頼むぞ早坂!」


「お前エラーするからな…」


優誠「大丈夫大丈夫!ラストは有終の美を飾ってやるぜ!」


先生「よーし!集まれ!プチ練習試合やるぞ!」


「「「「「はい!」」」」」



「涼野先輩、進路は決めてるんですか?」


聖輝「うん、星陵高校を目指そうと思ってる。」


「えっ、星陵っすか?!」


「先輩だったらもっと上行けるのに…」


聖輝「いやいや、僕はそこに行きたいから…」


「うわっ!何だあの美人?!」


「えっどこどこ?!」


聖輝「えっ?」


部員達がざわざわし始めた。


先生「お前ら!何そわそわしてんねん?!」


「いやだって…あそこに女子おるから…」


優誠「おいすず!あそこおるん永島ちゃうん?」


聖輝「えっ?!」


よく見ると、永島さんがグラウンドの端にいた。

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