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波野「…涼野くん？」


聖輝「……。」


波野「…コホン！すーずーのーくん！！」


聖輝「うわぁっ？！はっはい！！」


波野「どうしたの？さっきからぼーっとして…」


聖輝「ごっごめんなさい…ちょっと考え事してて…」


波野「ハァ…珍しいね…いつもならグラビア撮影NGなかったのに…」


聖輝「ごっごめんなさい…」


波野「仕事のこと？」


聖輝「いっいえ…その…」


波野「…俺に相談できることだったらいつでも言ってね？」


聖輝「はっはい…」


「すいません！撮影再開してもいいですか？」


聖輝「はっはい！」


波野「涼野くん。しっかり。」


聖輝「はい。」


僕は気を引き締めて、グラビア撮影に臨んだ。


「撮影は以上です！お疲れ様でした！」


聖輝「お疲れ様でした！」


波野「お疲れ様。」


聖輝「お疲れ様です…」


波野「…どうしたの？今日ずーっと元気ないけど…」


聖輝「いや…あの…れっ…」


波野「れっ…なに？」


聖輝「れっ…恋愛相談を…大学の友人から…受けてて…」


波野「大学の友人って…島津くん？」


聖輝「いっいえ、別の友人なんですけど…その恋愛相談がまた難しくて…」


波野「あぁ、そうなの？」


聖輝「はい…」


波野「涼野くん。友達のために何かを考えることはいいことだよ。でもね、仕事とプライベートのメリハリをしっかりと付けてもらわないと困るよ？」


聖輝「はっはい…ごめんなさい…」


波野「いい？涼野くんはもうプロなんだよ？プロはどんなことがあってもカメラの前では笑える演者にならないとダメだよ？」


聖輝「…はい！」


波野「うん。じゃあ、大学まで送るね。」


聖輝「はい。」

ダメだ…仕事中にも昨日のこと考えちゃった…

どうしたらいいんだろう…誰に相談したらいいの…？