
Everlasting Love
第20章 はじめて
聖輝「まっ…丸山さん…??!」
丸山「涼野くん…」
聖輝「いっ今まで何処行ってたんですか?!心配したんですよ?!」
丸山「…ごめん…」
聖輝「とっ…とりあえず…家…入ってください…」
まさか…僕の家の前で…ぶつかった人が…マルだったなんて…
僕は半信半疑になりながら、マルを自宅に招いた。
聖輝「……。」
丸山「……。」
聖輝「…みなさん…すごい心配してましたよ…?」
聖輝「一昨日の夜から連絡取れないって…昨日も仕事来てないって聞いて…関ジャニさん全員で丸山さんのこと探し回ったんですよ…?」
丸山「…ごめん…」
聖輝「ぼっ僕も…何か事件に巻き込まれたんじゃないかって…心配したんですからね…!!」
丸山「…ごめん…」
聖輝「いっ…今まで…何処にいたんですか?!」
丸山「…一人になりたくて…ホテルに泊まっててん…」
聖輝「ホテル…?」
丸山「自分の家におると…彼女のこと思い出してしまうから…ホテルを点々と回ってて…」
聖輝「そうだったんですか…」
丸山「でもな…何でやろ…急に涼野くんに会いたくなって…来てしもた…」
聖輝「えっ…?」
丸山「すごいなぁ…人間って会いたいって思ったら…無意識にその人のところへ行けるねんな…」
丸山「歩いてる時も周りの声や音が全く聞こえんかった…」
聖輝「…あっ、とりあえず、メンバーさんに連絡しないと…」
ガシッ
聖輝「えっ…?」
丸山「…やめて…連絡せんとって…」
僕はマルにスマホを持ってた腕を掴まれた。
聖輝「連絡しないでって…みなさん心配して…」
ギュッ
聖輝「えっ…?」
丸山「今は…涼野くんと2人きりでいたい…」
丸山「明日…自分からメンバーに話するから…」
丸山「今日だけ…甘えさせて…」
聖輝「まっ…丸山さん…」
抱きしめてる腕が震えている…
ここで拒んだらマルが…壊れちゃう…!!
聖輝「…はい…僕でよかったら…甘えてください…」
丸山「…ありがと…」
僕とマルはお互い無言のまましばらく抱き合った。
そしてどちらからでもなく、キスをした。
