
Everlasting Love
第27章 沈痛
4月25日。
あれから3日が経った。
光樹「ふわぁ〜…ねむっ…」
聖輝「光樹くん…大丈夫?」
光樹「おう、昨日サークルのメンツで飲み会やったからなぁ…」
聖輝「そうなんだ…お疲れ様。」
光樹「おう…サンキュ。」
聖輝「…あれ?そのマンガって…」
光樹「あぁ、花男。」
聖輝「どうしたの?そんなマンガ持ってたっけ?」
光樹「いや、何かサークル内でこれが再ブームしてんねん。」
聖輝「えっ?花男が?」
光樹「うん…何か隣の大学にリアルF4がおるらしくて…」
聖輝「えっ何それ?」
光樹「何かさ…すっげぇ金持ちのイケメンで文武両道の4人組がおるねんて。」
聖輝「へぇ…すごい!会ってみたい!」
光樹「やろ?気になるやんな?」
聖輝「うん!まさにリアルF4だね!」
光樹「せやなぁ…リアルF4…ナイスネーミングやわ。」
聖輝「そうだね!」
光樹「でさ、F4繋がりで友達に花男借りて読んでるねんけど…結構ハマる!」
聖輝「へぇ〜そうなんだ!」
光樹「特にF4のメンツ、これはやばいね!」
聖輝「えっと…道明寺司と花沢類と…西門総二郎と美作あきらだっけ?」
光樹「おっ、よう覚えてんな!」
聖輝「ドラマ見てたからね。」
光樹「あっ!お前の大好きな松潤って道明寺役やったやんな?」
聖輝「だっ大好きって…?!」
光樹「好きなんやろ?」
聖輝「えっえぇ?すっ好きになるのやめたって言ったけど〜?」
光樹「声裏返ってるし目も泳いでますけど?」
聖輝「ゔっ…」
光樹「お前さ…本間嘘つくん下手やな。」
聖輝「そっそんなに下手なの…?」
光樹「うん、まず焦点が合ってへんもん。」
聖輝「そっそうなんだ…」
光樹「やっぱりさ、松潤には気持ち伝えた方がええんちゃうん?」
聖輝「そっそんなこと…」
光樹「…まぁ、お節介なことはしたくないからあんまり強く言わへんけど。」
聖輝「……。」
光樹「…ハァ…俺さ、花男読んでて思ったことがあんねん。」
聖輝「えっ?」
光樹「いや、嵐ってF4っぽいなぁ〜って。」
聖輝「はっはぁ?」
