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Everlasting Love

第29章 仲直り



光樹くんが指をさした場所を見ると、そこはまるで昔から使われてなかったようなボロボロの空き家だった。


聖輝「えっ?!なっ何でないの?!」


光樹「ハァ…どうせ道間違えたんやろ。」


聖輝「あれ〜?おかしいなぁ…時計屋さんの隣だと思ってたんだけど…」


光樹「まぁ、地図あるからそれ見て探そ。」


光樹くんはスマホの地図アプリで場所を検索し始めた。


聖輝「いやぁ…ここだったと思うんだけどなぁ…」

僕…本当に道間違えたのかな…

光樹「……。」


聖輝「どう?見つかった?僕やっぱり道まちが」


光樹「ない…」


聖輝「えっ…?」


光樹「アンジュ ド ボヌール…ないわ…」


聖輝「うっうそ?!ちゃんと探したの?」


光樹「うん。ほら…」


僕は光樹くんのスマホを見た。


そこには検索件数ゼロという文字が浮かび上がっていた。


聖輝「そんな…どうして…?」


光樹「お前夢でも見たんちゃうん?」


聖輝「ちっ違うよ!!だって…これ…貰ったもん…」


光樹「貰ったって言われても…お店ないし…」


聖輝「…もしかして…1日限定のお店だったのかなぁ…」


光樹「あぁ、そうかもしれへんな。」


聖輝「今日からオープンって言ってたから…てっきり長く続くと思ったんだけど…」


光樹「まぁ、ないもんは仕方ないわ。行こうぜ。」


聖輝「うん…」

あのお店…すごく気に入ってたのに…

キヨさんもまた来てねって言ってたのに…

何でないんだろう…

僕は不思議な気持ちでいっぱいだった。

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