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櫻井「……。」


安田「あれ？翔くん？どないしたん？」


櫻井「…帰ろ…？」


聖輝「えっ…」


安田「えっ？涼野くんを迎えに来たの…？」


櫻井「…うん…」


聖輝「いや…あの…遅くなるから先に帰ってご飯食べててって言ったのに…」


安田「えっ？先に帰ってご飯食べててってどういうこと？」


聖輝「あっ…？！」


櫻井「聖輝…帰ろ…？」


安田「まっ聖輝？！ちょっと待って！本間にどういうこと？！」


聖輝「…安田さん…僕…実は…」


隠しきれなかった僕は、ヤスに翔くんと同居していることを話した。


安田「そうやったんや…だから翔くんもこんなに暗いんや…」


聖輝「はい…同居して5日経つんですけど…あんまり変わらなくて…」


安田「そっか…彼女と別れたショックで…」


櫻井「……。」


聖輝「…早く…元の櫻井さんに戻ってほしいんですけど…」


安田「うーん…でも、翔くん仕事の時は普通なんやろ？案外すぐ元に戻ると思うけどなぁ…」


聖輝「そうだといいんですけど…」


櫻井「…聖輝…帰ろ…？」


聖輝「あっうん…そうだね…」


安田「大丈夫？家まで送ろか？」


櫻井「車あるから…」


聖輝「えっ？車あるんですか？」


櫻井「…うん…」


安田「そっか、気をつけて。」


聖輝「はい…あの、安田さん。これからもよろしくお願いします。」


安田「こちらこそよろしくね。」


聖輝「はい！じゃあ…お邪魔しました。」


安田「うん、またね。」


櫻井「……。」


僕と翔くんはヤスの家を出た。


この時、ヤスと翔くんがお互いを恐ろしい顔して睨み合ってたことを僕は全く気づかなかった。