
Everlasting Love
第34章 想い人
聖輝「……。」
20時。
僕はある場所で松潤を待っていた。
聖輝「……。」
松潤…来るかな…
「涼野くん。」
聖輝「あっ、原口さん。」
原口「あと1時間でここ閉めるから…」
聖輝「はっはい、ごめんなさい…待ち合わせ場所に使って…」
原口「いや、いいんだけど…どうしてここなの?」
聖輝「ここは…僕にとって特別な場所なんです。初めてあの人と…松本さんと出会った場所なんです。」
そう、僕は事務所で松潤のことを待っていた。
原口「そっか。…でも、待ってから2時間経つけど…連絡入れてるの?」
聖輝「いえ、連絡は入れてません。でも…最後まで僕は待ちます。」
原口「涼野くん…」
聖輝「……。」
僕は黙ったまま松潤のことを待った。
原口「…涼野くん…」
聖輝「……。」
原口「…ごめん…もう21時だから…」
聖輝「…はい…」
結局松潤は来なかった。
相葉ちゃんに連絡したら松潤には伝えてくれたみたいだから、本人の耳には届いているはず。
しかし…
聖輝「…やっぱり…僕…」
嫌われちゃったのかな…
聖輝「……。」
〜♪♪♪
聖輝「?!」
もしかして…!!
ピッ
聖輝「はい!もしもし?!」
『もっもしもし?』
聖輝「あっ……」
この声…松潤じゃない…
『だっ大丈夫か?』
聖輝「はい…きゅっ急に大声出してすみません…」
『いや、俺は全然大丈夫やけど…』
聖輝「あの…僕に何か用事ありました?」
『いや…これから飯でもどうかなって思ってな…』
聖輝「ご飯ですか?」
『いや、夜遅いし都合悪かったら全然ええねん!』
ご飯かぁ…
そういえば…あれからコンビニで買ったおにぎりしか食べてない…
聖輝「…いえ、僕お腹空いてるので、連れて行ってください!」
『おっおぉ、そっか。お前今どこおんねん?』
聖輝「今事務所の近くの公園にいるんですけど…」
『公園?分かった。そこ行くからちょっと待ってて。』
聖輝「はい、分かりました。」
ご飯食べに行ったら…元気出るかも…
僕は事務所の前であの人が来るのを待った。
