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5月29日火曜日。


僕は朝から事務所の方に呼ばれていた。


聖輝「何だろう…すごく緊張する…」


今、一人で事務所の個室にいる。


波野さんも用事があると言ったっきり帰ってこない。


聖輝「もしかして…くっ…クビ？！」

最近先輩達に口悪かったから…その噂を聞いて僕をクビにするんじゃ…！！

聖輝「どっどうしよう…せっかくお父さんとお母さんを説得させてアイドルやってるのに…」

こんな形で辞めるなんて…恥さらしだよ…！！

ガチャッ


波野「涼野くん、お待たせ。」


聖輝「なっ波野さん！！僕、一生懸命頑張りますから！！どうか…どうかクビだけは勘弁してください！！」


波野「えっ？クビ？誰がクビになるの？」


聖輝「えっ？僕…クビになるからここに呼ばれたんじゃ…？」


波野「えぇ？！何でそうなるの？そんな訳ないでしょ。」


聖輝「えっ？！ちっ違うんですか？！」


波野「違うよ。」


聖輝「何だ…よかったぁ…」

波野「もぉ…急にクビとか騒ぎ出すからびっくりしちゃったよ。」


聖輝「すみません…」


竹中「おはよう、涼野くん。」


聖輝「あっ竹中さん！おはようございます！」


竹中「ははっ、朝から元気いっぱいだね。」


聖輝「あっいや、その…すみません…」


竹中「いやいや、元気いっぱいなのはいいことだからね。」


聖輝「はっはい…」


波野「涼野くん、今日事務所に来てもらったのには理由があるんだ。」


聖輝「はっはい…」

何だろう…やっぱり先輩達からのクレームかな…

波野「涼野くん。」




















































波野「新曲が決まったよ。」