声の魔法3
第2章 目撃
グー!!
お腹の鳴る音に笑みがもれた。
さっきまで泣いてたはずなのに…
電気をつけ台所へ向かおうとすると…
ピンポーン!
「めぐみ。いるの?」
あの優しい声が聞こえてきた。
戸惑いながらも玄関を開けると、聡が立っていた。
聡は中に入るとめぐみの顔を見つめ、抱きしめた。
「泣いてた?すごい顔になってるよ。」
なんでもない…
首を横に振る。
聡はめぐみから身体を離し、唇に触れるだけのキスをした。
めぐみの目から涙が溢れてくる。その顔を見つめ聡は再びめぐみを強く抱きしめた。