箱……録
第5章 宝箱の―――…なか
小学校――――…
中学校…となっても―――…
私の記憶は…消えなかった…
モッちゃんの言葉…
モッちゃんの姿…
モッちゃんからの言い付け…
全て覚えていて――――…
何年も実行し続けた…
私は――――――――…
モッちゃんが好きで……
モッちゃんのためなら……
この宝箱を守り続けると…
誓った――――――――…
中学から……
その考えは愛情へと変化していく…
私は――――――――…
モッちゃんを探すことにした…
有難い事に…
モッちゃんのお父さんと話をした記憶も内容も全て覚えている…
おじさんが行きそうな場所や頼る人を片っ端から聞いていく…
宝箱の鍵を…持っているモッちゃんに会いたい…
そして……
母と…同様…
私も―――――――――…
宝箱に入れて…大事にして欲しい…
私を…欲しがって欲しい…