テキストサイズ

箱……録

第5章 宝箱の―――…なか



しかし…




どうして…忘れるのだろう…





「サッちゃん!!開けて!開けて!!怖い!怖い―――――――――!」







「……モッちゃん…


私の事…昔は“サクちゃん”って呼んでたのに……


それすら……凡人は忘れちゃうんだね…


私は……今日のこの日も…


昔の…あの日も…忘れないのに…」







私は、モッちゃんの声を聞きながら…




空を見る…




一番星が綺麗に光っていた――――…









「モッちゃん…ママを宝箱に入れた日と同じ……

綺麗な星が…お空にあるよ…」











【完】=========






ストーリーメニュー

TOPTOPへ