箱……録
第1章 出会う二人
「すみませ〜ん!醤油ラーメン2つくださ〜い!」
後藤は、カウンターの中にいる店主に聞こえるように注文をする
「あいよ〜」
返事が帰ってくる――――…
「瀬川先輩―――…昔、地元にここに良く似たラーメン屋があったんですよ!
先輩が暮らしてた頃はあったとおもいますけど…
記憶にありませんか?」
後藤は、ニコニコしなが出された水を口にする…
「――…ラーメン屋…かぁ…
お父さんと行ったかもしれないけど……
ごめん…覚えてない―――…」
後藤は、そっか〜!っと残念そうな顔をした…
遠く離れた大学で…
幼少期とは言え…地元に住んでいた人間と出会ったのだ…
懐かしい話がしたかったのだろう…
「はい――――、お待ち!」
そんな、事を考えていたら…
熱々のラーメンが目の前に運ばれてきた…
「うわ!美味しそう!」
「先輩!美味しいですよ〜!ハイ、箸」
後藤は、私に割り箸を差し出す!!
「ありがとう〜!頂きます!」
湯気が立ち上がる熱々のラーメン!!
懐かしいと言えば…
懐かしいかも――――…