
Sinful thread
第3章 愛欲
「……あっ……ん……っ」
葵の指でこんなにも快感を感じていることが、あたしも嬉しい……。
葵が中に埋めた指の速度を速めながら、同時に蜜を絡めた親指で、蕾を軽く押し潰すようにして刺激が加えられる。
「……んぁっ……あおい、もうダメっ……」
身体がビクビクと跳ねる。
……ダメだ。
まだ、指だけなのに。
葵が中に入って来たら、あたしはどうなってしまうのか……、想像もつかない。
「あぁっ……や、イく……っ」
「……うん。イって」
葵が柔らかく微笑んだのを意識の片隅で感じて、あたしは葵の長い指を咥え込んだまま、絶頂に達した。
ゴムを付ける葵の姿が、薄く開いた視界の中に映る。
「……っ」
達したばかりのあたしの入り口に、葵の硬く熱いモノが当てがわれた。
「……あおいっ……」
荒く呼吸をしながら、葵の瞳を見つめる。
その瞳は、見たこともないくらいに美しい。
